新年ということで心機一転、普段使っているMacBookのOSを最新のVenturaにアップデートしてみた。 ところが、元々使えていたアプリを起動しようとした時に「開発元を検証できないため開けません」という警告が出てしまい起動できるまで苦戦したので、その発生状況と解決方法について書いておく。
発生状況
問題が起きたのは「Shiftlt」というアプリを起動しようとした時だ。このアプリは簡単なキー操作だけでウインドウの上下左右寄せや最大化などを行うことができる非常に便利なもので、以前からよくお世話になっていた。 github.com
macOSをVenturaにアップデートするとShiftltの機能が無効になっていたので、「アプリケーション」ディレクトリ内のShiftltのアイコンをクリックして再度有効化しようとしたところ下記の警告がでてきた。
開発元を検証できないという警告は、App Store以外からダウンロードしたアプリを起動しようとした時に過去何度も遭遇したことがある。これ自体は見慣れているものなのでとりあえずキャンセルした。
次に、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」を確認してみた。
元々「システム環境設定」だったものがVenturaでは「システム設定」に名称が変わっており、UIも大幅に変更されていた。
「”Shiftlt”は開発元を確認できないため、使用がブロックされました。」と表示されているので「このまま開く」をクリック。
ユーザ名とパスワードの入力を求められるので入力して「設定を変更」をクリック。
「開いてもよろしいですか?」と聞かれるが、開いてよろしいので「開く」をクリック。
「許可が必要です」というメッセージと共にポップアップが表示されるので、「再確認」や「システム環境設定を開く」をクリックしてみると…同じポップアップが表示され続けるだけで何も変わらない。
再びShiftltのアプリアイコンをクリックしてもこのポップアップが出てきてしまうので堂々巡りだ。
PCを再起動したりアプリを入れ直したりしたが結局何も変わらず。
「〜チェックマークを付ける必要があるかもしれません。」かもしれませんって何!?
しかも画像に表示されているUIが以前のバージョンのものだし…。
解決方法
分かれば何のことはなかった。
システム設定の「プライバシーとセキュリティ>アクセシビリティ」を順に選択していくと、Shiftltがリストにあるので右のトグルボタン(以前はチェックボックスだった)をオンにする。これだけで、Shiftltのアプリアイコンをクリックして有効化し問題なく利用できるようになった!
確かに前述の「許可が必要です」ポップアップに書かれていた内容と同様の操作を行っただけだが…示されていた画像や説明内容と現状のUIが合っていないので気付くのに時間がかかってしまった。そもそも「このまま開く」ボタンは何だったのか。
補足 / Venturaへのアップデートについて
こちらの記事によると、Venturaへアップグレードすると「システム設定環境」アプリが「システム設定」アプリとして更新されることに伴い、一部機能で問題が発生したり不便が生じるという報告が出ているらしい。
Venturaに対応していないプラグインの設定パネルが開けなくなるとか、UIの大幅変更(iPhone、iPadのUIデザインにより近づけられた)で分かりにくくなったとか色々問題を抱えているようだ。
他にもこれまで問題なく使えていた機能、アプリで不具合が起きるかもしれない。
お正月から手間をかけさせられた…。